← 単元マップへ戻る📚 単元一覧

代数編2

二次関数のガイド

y=a(xp)2+qy=a(x-p)^2+q のグラフは「放物線」。ボールを投げたときの軌道のような、なめらかなお椀の形。一次関数の直線とちがって曲がるのが特徴だよ。aappqq の3つの数が、放物線の開き方・向き・頂点の場所をどう決めるかを、動かしながらつかんでいくんだ。

この単元の全体像

二次関数のグラフは放物線

xx が2乗で効いてくる関数が二次関数で、グラフはまっすぐな直線ではなく、左右対称のなめらかな曲線=放物線になる。いちばんシンプルな y=x2y=x^2 なら、原点を底にしたお椀の形。xx がプラスでもマイナスでも2乗すれば同じ値になるから、yy 軸をはさんで左右がぴたりと対称になるんだ。

放物線のいちばんとがった折り返しの点を「頂点」と呼ぶ。y=x2y=x^2 の頂点は原点 (0, 0)(0,\ 0)。ここを境に、左側は下り、右側は上り(下に凸のとき)と、増え方の向きが切りかわる。直線の一次関数にはなかった「向きが変わる点」があるのが、二次関数のいちばんの新しさだよ。

aappqq が放物線を決める

y=a(xp)2+qy=a(x-p)^2+q の形は、3つの数それぞれが放物線のどこを動かすかがはっきりしている。qq は頂点の高さで、動かすと放物線が形そのままで上下に平行移動する。pp は頂点の横の位置で、動かすと左右に平行移動する。つまり頂点はちょうど (p, q)(p,\ q) にくる、というわけだね。

残る aa は、開き方と向きを決める。aa を小さくすると開きがゆるく広がり、大きくするとすぼまって細くなる。aa がマイナスになると、お椀がひっくり返って上に凸(山の形)になる。aa の符号で向き、大きさで開き方。この aa と、頂点 (p, q)(p,\ q) の3つがそろえば、どんな放物線もぴたりと1つに決まるよ。

式の計算と、この先の方程式へ

前に学んだ展開・因数分解や平方根は、二次関数を読み解く道具になる。y=x22x3y=x^2-2x-3 のように展開された形を、平方完成で y=(x1)24y=(x-1)^2-4 という頂点の見える形に直すと、頂点 (1, 4)(1,\ -4) がすぐ読める。式の計算が、そのままグラフの姿を教えてくれるんだ。

そしてこの放物線が xx 軸(高さ 0 の線)と交わる点を求めると、それは次の二次方程式を解くことそのもの。放物線と直線の交わりも、連立して考える。二次関数は「グラフで見る」と「式で解く」の橋わたしになる単元で、高校の指数・対数関数や数列にもつながっていく、関数の総本山なんだ。

つまずきポイント

y=a(xp)2+qy=a(x-p)^2+qpp の符号を取りちがえる

頂点の横位置 pp は、式では (xp)(x-p) の形で入っているので符号を逆に読みやすい。y=(x3)2y=(x-3)^2 の頂点の xx+3+3y=(x+2)2y=(x+2)^2 なら (x(2))(x-(-2)) と見て 2-2。かっこの中を 00 にする xx が頂点の横位置、と考えると間違えない。(x3)2(x-3)^2x=3x=3 でかっこが 00、だから頂点は x=3x=3、という筋道でつかもう。

放物線を直線のように「一定の割合」で考える

一次関数のクセで、二次関数も「xx が1増えると yy は決まった量だけ増える」と思ってしまうミス。放物線では増え方が一定でなく、頂点の近くはゆるやか、はなれるほど急になる。だから2点を結んだ傾きと、グラフの実際の曲がり方は別物。x2x^2 のところで「変化の割合そのものが変わる」のが二次関数だ、と押さえておこう。

頂点の形と展開した形を、別のグラフだと思う

y=(x1)24y=(x-1)^2-4y=x22x3y=x^2-2x-3 は、見た目が違うので別のグラフだと勘ちがいしやすい。でも前者を展開すると後者になり、まったく同じ放物線。頂点の見える形(平方完成した形)と、展開した形は、同じ放物線の2つの書き方にすぎないんだ。

だから問題に応じて、都合のいい形に行き来できるのが強み。頂点や対称の軸を知りたければ平方完成した形、xx 軸との交点(=二次方程式の解)を知りたければ因数分解できる展開した形が便利。前に学んだ展開・因数分解・平方完成が、ここで「同じ式を別の顔で見る」道具として全部つながってくるよ。

この単元のレッスン(動かして確かめる)

関連するコンテンツ