← 単元マップへ戻る📚 単元一覧

代数編1

一次関数のガイド

y=ax+by=ax+b のグラフはまっすぐな直線。この直線は、たった2つの数、かたむき aa と切片 bb で完全に決まるんだ。aa が「進む向きと急さ」、bb が「yy 軸を通る高さ」。この2つの意味をつかめば、式を見ただけで直線の姿が浮かぶようになるよ。

この単元の全体像

切片 bb は「yy 軸を通る高さ」

一次関数 y=ax+by=ax+bbb は「切片」と呼ばれ、直線が yy 軸と交わる点の高さを表す。x=0x=0 を入れると y=by=b になるから、直線は必ず (0, b)(0,\ b) を通る。b=2b=2 なら (0, 2)(0,\ 2) を、b=1b=-1 なら (0, 1)(0,\ -1) を通る、という具合だね。

bb を動かすと、直線は形(かたむき)をたもったまま、まるごと上下に平行移動する。前に学んだ比例 y=axy=ax は原点を通る直線だったけれど、そこに bb を足すと、その直線を bb だけ上下にずらしたものになる。比例は「切片が 0 の一次関数」。つまり一次関数は、比例を上下にずらせるように拡張したものなんだ。

かたむき aa は「xx が1進むと yy がどれだけ変わるか」

aa は「傾き」で、xx が1増えたときに yy が増える量を表す。a=1a=1 なら右へ1進むと上へ1、a=2a=2 なら右へ1で上へ2ぶん急に上がる。aa がマイナスなら右に行くほど下がる、右下がりの直線になる。aa の符号が向き、大きさが急さを決めているんだ。

この傾きは「変化の割合」とも呼ばれ、一次関数ではどこを取っても一定。だからグラフが曲がらずまっすぐになる。速さ(時間あたりに進む距離)や、水そうに一定の割合で水がたまる量など、身のまわりの「一定の割合で変わるもの」は、みんな一次関数で表せるよ。

2つの数で直線が決まる・この先へ

aa で傾き、bb で高さ。この2つの数を決めれば、どんな直線もぴたりと1本に定まる。逆にグラフから式を読むときは、yy 軸との交点から bb を、右に1進んだときの上がりぶんから aa を読み取ればいい。式↔グラフの行き来が、ここでぐっと自由になるよ。

一次関数は、前に学んだ比例・連立方程式の総仕上げでもある。2直線の交点を求める連立方程式は、じつは2つの一次関数のグラフが出会う点を探すことだった。そしてこの直線の考え方は、次の二次関数(放物線)や、高校の三角関数のグラフへとつながっていく、関数学習の背骨になる単元なんだ。

つまずきポイント

傾きと切片の役割を取りちがえる

y=ax+by=ax+b で、aabb のどちらが傾きでどちらが高さか、こんがらがることがある。xx にかかっている aa が傾き(急さ)、単独で足されている bb が切片(高さ)。迷ったら x=0x=0 を入れてみよう。y=by=b になって「yy 軸を通る高さ=bb」だとすぐ確かめられる。aaxx を1増やしたときの yy の増え方、と動きでつかんでおくと取りちがえないよ。

傾きを「上がりぶん」だけで読む

グラフから傾きを読むとき、yy の上がりぶんだけを見て xx の進みぶんを忘れると、値がずれてしまう。傾きは「yy の変化 ÷ xx の変化」。右に2進んで上に4上がる直線なら、傾きは 4÷2=24\div2=2 であって 4 ではない。xx が1進んだときに直したらいくつ上がるか、と「1あたり」に必ずそろえて読むのがコツだよ。

グラフから式を求めるとき、aabb を別々に読まない

「グラフから式 y=ax+by=ax+b を求めよ」で手が止まるのは、aabb をいっぺんに求めようとするから。まず yy 軸との交点を見て bb を読み、次に直線が右に1進むとどれだけ上下するかで aa を読む。2つを分けて順に取るのがコツだよ。

yy 軸との交点がグラフからはっきり読めないときは、通る点を2つ拾って計算する手もある。2点の座標がわかれば、xx の変化と yy の変化から傾き aa が出て、そのあと1点を式に代入すれば bb も決まる。前に学んだ「通る点を式に代入する」やり方が、ここでもそのまま使えるんだ。

この単元のレッスン(動かして確かめる)

関連するコンテンツ

先に押さえておきたい単元

この次に進む単元