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代数編2

展開・因数分解のガイド

かっこの積を1本の式に開くのが「展開」、逆にかけ算の形に組み直すのが「因数分解」。どちらも (a+b)2=a2+2ab+b2(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b^2 のような公式を、正方形や長方形のタイルの並べ替えとして見て理解していくよ。

この単元の全体像

展開はタイルを敷きつめること

(a+b)2(a+b)^2 は、1辺が a+ba+b の正方形の面積。この正方形を切ると、a2a^2 のタイル1枚、b2b^2 のタイル1枚、そして abab のタイルが2枚に分かれる。だから (a+b)2=a2+2ab+b2(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b^2。まん中の 2ab2ab が「なぜ2倍なのか」も、タイルが2枚あると見れば一目でわかるよ。

この「タイルを敷きつめる」見方は、分配法則を2回使うことと同じ。(a+b)(c+d)(a+b)(c+d) なら、大きな長方形が4枚のタイルに分かれる。展開の公式は暗記するものというより、この面積の分け方から毎回「作れる」ものなんだ。

因数分解は、その逆の組み直し

因数分解は、バラバラのタイルを1つの長方形にきれいに組み直す作業。x2+5x+6x^2 + 5x + 6 という3種類のタイルを並べ替えると、たて x+2x+2・横 x+3x+3 の長方形になって、(x+2)(x+3)(x+2)(x+3) と書ける。「足して 55、かけて 66 になる2つの数」を探すのは、タイルの縦横の長さを探しているのと同じことだよ。

展開と因数分解は、行きと帰りの関係。展開できれば、答えが正しいか逆から確かめられる。この2つは二次方程式・二次関数・平方根の計算へと直結する、代数の「心臓部」。ここをタイルの絵で腹落ちさせておくと、この先の式変形がぐっと速く正確になるよ。

覚えておくと速い公式たち

展開でよく出るのは、(a+b)2=a2+2ab+b2(a+b)^2 = a^2 + 2ab + b^2(ab)2=a22ab+b2(a-b)^2 = a^2 - 2ab + b^2、そして (a+b)(ab)=a2b2(a+b)(a-b) = a^2 - b^2 の3つ。とくに最後の「和と差の積は2乗の差」は、まん中の項が消えるのが気持ちよくて、暗算にも役立つよ。因数分解はこれらを逆向きに読むだけ。a2b2a^2 - b^2 を見たら (a+b)(ab)(a+b)(a-b) に戻せる、という具合だよ。

公式はまず暗記より「作れること」が大事。(a+b)2(a+b)^2 をタイルで敷きつめれば a2+2ab+b2a^2 + 2ab + b^2 が自分で出てくるから、うろ覚えでも図に戻れば立て直せる。そのうえで、よく使う形を覚えておくとスピードが上がる。この順番で身につけると、忘れてもこわくないよ。

つまずきポイント

(a+b)2(a+b)^2a2+b2a^2+b^2 としない

いちばん有名な落とし穴が、(a+b)2(a+b)^2a2+b2a^2 + b^2 とやってしまうミス。まん中の 2ab2ab が抜けている。(a+b)2(a+b)^2a+ba+b を2回かけるということで、22 を各項にかける 2a+2b2a+2b とはまったく別物。タイルの絵で「abab が2枚ある」ことを思い出せば、2ab2ab を落とさなくなるよ。

因数分解は「足して・かけて」の両方を満たす

x2+5x+6x^2 + 5x + 6(x+2)(x+3)(x+2)(x+3) にするとき、2233 は「かけて 66(定数項)」だけでなく「足して 55(xx の係数)」も同時に満たす必要がある。かけ算だけ合わせて (x+1)(x+6)(x+1)(x+6) としても、足すと 77 になって 55 にならない。かける組を書き出したら、必ず「足した和」も確かめるのがコツ。符号がからむ x2x6=(x+2)(x3)x^2 - x - 6 = (x+2)(x-3) のようなときは、とくに符号の組合せに注意しよう。

まず「共通因数」がないか見る

因数分解は、いきなり公式にあてはめる前に「全部の項に共通する文字や数」がないかを確認するのが先。2x2+4x2x^2 + 4x なら、まず 2x2x をくくり出して 2x(x+2)2x(x+2)。この一手を飛ばすと、後の計算が重くなったり、最後まで分解しきれなかったりする。「共通因数 → 公式」の順で見る、と手順を決めておくと安定するよ。

そして「これ以上分解できないところまで」やりきることも大切。x24x^2 - 4(x2)(4)(x^2)-(4) で止めず、(x+2)(x2)(x+2)(x-2) まで進める。共通因数でくくったあとの中身が、さらに公式で分解できることもある。逆に、展開して元に戻せば答えの検算になるから、不安なときは一度かけ広げて確かめよう。行きと帰りを両方使えるのが、この単元の強みだよ。

この単元のレッスン(動かして確かめる)

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