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数学II

指数・対数関数のガイド

22 倍ずつ、22 倍ずつ」とふえていく増え方を関数にしたのが指数関数 y=axy=a^x。そしてその逆向き、「何乗したらこの数になる?」に答えるのが対数関数 y=logaxy=\log_a x だよ。この2つは y=xy=x という鏡をはさんでぴったり向かい合う、表と裏の関係。まずは計算より「形」と「鏡うつし」を目でつかむ単元なんだ。

この単元の全体像

指数関数はぐんぐん立ち上がる

指数関数 y=axy=a^x は、xx11 ふえるごとに aa 倍になる関数。a>1a>1 なら、はじめはゆっくり、そこから一気に急上昇して、あっという間に天井へ届く。前に学んだ二次関数の放物線よりもっと激しい増え方だよ。

大事な目印は、必ず点 (0,1)(0,1) を通ること。どんな底 aa でも a0=1a^0=1 だから、x=0x=0 のときの高さは 11 に決まっている。アプリでは底 aa をスライダーで変えても、このアンカーの点だけは動かない。aa を大きくすると立ち上がりが急になる、という変化を、(0,1)(0,1) を軸にして見比べられるよ。

対数関数は指数の逆

対数関数 y=logaxy=\log_a x は、「aa を何乗したら xx になるか」という問いへの答えを返す関数。指数が「何乗する→いくつになる」なら、対数はその逆で「いくつになる→何乗した」をたどる。だから指数と対数は逆関数の関係にあるんだ。

対数のグラフは必ず点 (1,0)(1,0) を通る(a0=1a^0=1 の裏返しで、loga1=0\log_a 1=0)。そして x>0x>0 でしか定義されない。aa を何乗しても正の数にしかならないから、00 や負の数の対数は考えないんだ。指数がぐんぐん立ち上がるのに対して、対数はゆっくり、いつまでも上りつづける。この増え方の非対称さが対数の個性だよ。

y=xy=x の鏡で折り返すと重なる

指数のグラフを y=xy=x という直線(45度の鏡)で折り返すと、対数のグラフにぴったり重なる。逆関数どうしは、この鏡をはさんで左右対称になる、というのが図で見える一番のポイントだ。指数が通る (0,1)(0,1) は、鏡で折り返すと対数が通る (1,0)(1,0) に移る。座標の xxyy が入れ替わっているのが分かるね。

アプリでは指数(teal)・対数(coral)・鏡の線 y=xy=x(うすい lavender)を同時に見せる。底 aa を1本のスライダーで動かすと、指数が急になれば対数はゆるく、と対になって変化する。この鏡うつしの関係をつかんでおくと、指数と対数を別々に暗記せず、片方から片方を思い出せるようになるよ。

つまずきポイント

指数と対数は「別物」ではなく裏表

指数関数と対数関数を、まったく別の2つの関数として丸暗記しようとすると、性質が2倍になって覚えきれなくなる。じつは対数は指数の逆関数で、y=xy=x で折り返せば重なる同じものの表と裏。「必ず通る点が (0,1)(0,1)(1,0)(1,0) で入れ替わる」「急な増え方とゆるい増え方が対になる」。片方の性質は、鏡で折り返せばもう片方の性質になる。2つを結びつけて覚えると、記憶する量が半分になるよ。

対数は x>0x>0 でしか定義されない

対数のグラフを見て、つい xx00 や負のところにも線を伸ばしたくなるけれど、logax\log_a xx>0x>0 でだけ意味を持つ。理由はシンプルで、aa(正の数)を何乗しても答えは正の数にしかならないから。「aa を何乗したら 003-3 になる?」という問いには答えがない。グラフが yy 軸(縦の線)に限りなく近づくけれど決して届かない、あの形が「x=0x=0 では定義できない」ことを表している。定義できる範囲(定義域)を意識するのは、この単元の大事な習慣だよ。

「必ず通る点」を手がかりにする

指数・対数のグラフは、底 aa を変えると急さやゆるさが変わって、形がつかみにくく感じる。そんなときの錨(いかり)になるのが、動かない点だ。指数は底が何であっても (0,1)(0,1) を、対数は (1,0)(1,0) を必ず通る。まずこのアンカーの点を打ってから、aa が大きいほど指数は急・対数はゆるい、と枝を伸ばしていくと、グラフのだいたいの形がすぐ描ける。細かい値を覚えるより、「動かない1点+増え方の向き」でグラフの骨組みをつかむのが、指数対数を攻略するコツだよ。

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