数学II
「 倍ずつ、 倍ずつ」とふえていく増え方を関数にしたのが指数関数 。そしてその逆向き、「何乗したらこの数になる?」に答えるのが対数関数 だよ。この2つは という鏡をはさんでぴったり向かい合う、表と裏の関係。まずは計算より「形」と「鏡うつし」を目でつかむ単元なんだ。
指数関数 は、 が ふえるごとに 倍になる関数。 なら、はじめはゆっくり、そこから一気に急上昇して、あっという間に天井へ届く。前に学んだ二次関数の放物線よりもっと激しい増え方だよ。
大事な目印は、必ず点 を通ること。どんな底 でも だから、 のときの高さは に決まっている。アプリでは底 をスライダーで変えても、このアンカーの点だけは動かない。 を大きくすると立ち上がりが急になる、という変化を、 を軸にして見比べられるよ。
対数関数 は、「 を何乗したら になるか」という問いへの答えを返す関数。指数が「何乗する→いくつになる」なら、対数はその逆で「いくつになる→何乗した」をたどる。だから指数と対数は逆関数の関係にあるんだ。
対数のグラフは必ず点 を通る( の裏返しで、)。そして でしか定義されない。 を何乗しても正の数にしかならないから、 や負の数の対数は考えないんだ。指数がぐんぐん立ち上がるのに対して、対数はゆっくり、いつまでも上りつづける。この増え方の非対称さが対数の個性だよ。
指数のグラフを という直線(45度の鏡)で折り返すと、対数のグラフにぴったり重なる。逆関数どうしは、この鏡をはさんで左右対称になる、というのが図で見える一番のポイントだ。指数が通る は、鏡で折り返すと対数が通る に移る。座標の と が入れ替わっているのが分かるね。
アプリでは指数(teal)・対数(coral)・鏡の線 (うすい lavender)を同時に見せる。底 を1本のスライダーで動かすと、指数が急になれば対数はゆるく、と対になって変化する。この鏡うつしの関係をつかんでおくと、指数と対数を別々に暗記せず、片方から片方を思い出せるようになるよ。
指数関数と対数関数を、まったく別の2つの関数として丸暗記しようとすると、性質が2倍になって覚えきれなくなる。じつは対数は指数の逆関数で、 で折り返せば重なる同じものの表と裏。「必ず通る点が と で入れ替わる」「急な増え方とゆるい増え方が対になる」。片方の性質は、鏡で折り返せばもう片方の性質になる。2つを結びつけて覚えると、記憶する量が半分になるよ。
対数のグラフを見て、つい が や負のところにも線を伸ばしたくなるけれど、 は でだけ意味を持つ。理由はシンプルで、(正の数)を何乗しても答えは正の数にしかならないから。「 を何乗したら や になる?」という問いには答えがない。グラフが 軸(縦の線)に限りなく近づくけれど決して届かない、あの形が「 では定義できない」ことを表している。定義できる範囲(定義域)を意識するのは、この単元の大事な習慣だよ。
指数・対数のグラフは、底 を変えると急さやゆるさが変わって、形がつかみにくく感じる。そんなときの錨(いかり)になるのが、動かない点だ。指数は底が何であっても を、対数は を必ず通る。まずこのアンカーの点を打ってから、 が大きいほど指数は急・対数はゆるい、と枝を伸ばしていくと、グラフのだいたいの形がすぐ描ける。細かい値を覚えるより、「動かない1点+増え方の向き」でグラフの骨組みをつかむのが、指数対数を攻略するコツだよ。