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数学A

合同式・余りの周期のガイド

整数を「ある数で割ったあまり」で仲間分けする、それが合同式の考え方だよ。時計が 1212 進むと同じ位置に戻るように、整数もある数だけ進むと同じあまりに戻る。この「あまりの周期」に注目すると、大きな数の計算やくり返しのパターンが、ぐっと見通しよく扱えるようになる単元なんだ。

この単元の全体像

あまりで整数を仲間分けする

00 から 1111 までの整数を、33 で割ったあまりで色分けしてみる。あまり 000,3,6,90,3,6,9、あまり 111,4,7,101,4,7,10、あまり 222,5,8,112,5,8,11。どのグループも 33 つおきに、規則正しく並んでいる。33 で割ったあまりは 0,1,20,1,233 種類しかないから、整数はこの 33 つの仲間のどれかに必ず入る。

この「あまりが同じ数どうし」を、「33 を法として合同」といい、aba\equiv b のように書く。前に学んだ約数・倍数では「割り切れるか(あまり 00 か)」に注目したけれど、合同式ではあまりが 00 以外の場合もふくめて、あまりそのもので整数を分類する。整数を「あまりのグループ」でまとめて見る、新しいものさしだよ。

あまりは周期でくり返す

同じあまりの数が 33 つおきに並ぶ、ということは、33 進むたびに同じあまりに戻る、ということ。これが「あまりの周期」だ。時計の針が 1212 進むと同じ時刻を指すのと、まったく同じしくみだね。法が 33 なら周期は 33、法が 1212 なら周期は 1212、というわけだ。

この周期性が分かると、たとえば「大きな数を割ったあまり」や「くり返しの何番目か」を、全部計算しなくても周期のパターンから読み取れる。あまりの世界では、数が周期でぐるぐる回っている。この見方が、整数のくり返しやパターンをあつかう問題で、強力な武器になるよ。

つまずきポイント

記号 aba\equiv b が何を言っているのか

合同式の記号 ab (mod n)a\equiv b\ (\mathrm{mod}\ n) は、はじめは何を表しているのか掴みにくい。これは「aabbnn で割ったあまりが等しい」という意味だ。==(イコール)ではなく \equiv を使うのは、値そのものが等しいのではなく「あまりが同じ仲間」だと言いたいから。たとえば 41 (mod 3)4\equiv1\ (\mathrm{mod}\ 3) は、441133 で割ればあまり 11、という意味。記号におびえず、「あまりが同じ、と言っているだけ」と読みかえよう。

「あまりで分類する」意味を数直線で実感する

あまりで整数を分ける、と言われても、抽象的で何の役に立つのか見えにくい。数直線の上で同じあまりの数に色をつけてみると、そのグループが等間隔にきれいに並ぶのが分かる。あまり 11 の数は 1,4,7,10,1,4,7,10,\dots と、法の数だけ間をあけて規則正しく続く。この規則性こそが合同式の値打ちで、「同じあまりの数は同じふるまいをする」から、11 つ調べれば同じ仲間すべてに言えることが増える。ばらばらに見えた整数が、あまりというものさしで「周期的に並んだグループ」に整理される。この見え方の変化を、色分けした数直線でつかんでおくと、合同式を使う場面でその便利さが実感できるよ。

「余りだけ」を追えばよい場面がある

77100100 回かけた数を 33 で割ったあまりは?」のような問題を、まともに 77100100 回かけてから割ろうとすると、数が巨大になって手に負えない。合同式のうれしさは、こういうとき「あまりだけ」を追いかければいい、という点にある。7733 で割るとあまり 11 だから、77 を何回かけても、あまりの世界では 11 をかけているのと同じ。だからあまりはずっと 11 のまま、と一瞬で分かる。もとの数がどれだけ大きくても、あまりに注目すれば周期でくり返すから、小さな数の計算に置きかえられる。「大きな数をそのまま計算しない、あまりだけを持ち歩く」。これが合同式のいちばんの使いどころで、周期性が計算を劇的に軽くしてくれるんだ。

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