空間ベクトル
空間の内積は成分どうしの積の和 。 なら垂直。
空間ベクトル ・ のなす角を とすると、内積は で定義され、これは成分を使うと と書けるよ。平面の内積 に 成分の積が1つ増えただけ。たとえば ・ なら だね。
成分が直交座標で表されていることが前提。内積の値そのものは見る向き(座標の取り方)に依らない量で、立体をどう回しても変わらない。いちばんよく使うのは「」(2つのベクトルが垂直)という言いかえ。 でない零ベクトルどうしなら、内積が かどうかで直角を判定できる。
内積の定義 から出発し、三角形 OAB に余弦定理を当てて成分の式に直す。
O を始点に 、 をとり、なす角を とする。 で、角 O の向かいの辺 AB に余弦定理を使うと、
ここで は内積そのものだから、式を内積について解いておく。
右辺を成分で書く。大きさの式(空間の距離)から、それぞれ次のようになるね。
AB は差のベクトル の大きさだから、その2乗は成分の差の2乗の和になる。
これらを代入すると、 と の2乗の項がきれいに打ち消し合って、成分の積の和だけが残るよ。
内積の符号で「なす角の種類」がわかる。 なら鋭角(同じ向き寄り)、 なら直角、 なら鈍角(逆向き寄り)。これは なので、符号は の符号そのものになるから。逆に内積から角度()も逆算できる。
つまずきやすいのは「内積はベクトルではなく数(スカラー)」だということ。成分どうしをばらばらにかけて足すだけで、 のような成分にはまとめない。また垂直判定に使えるのは零ベクトルでないときだけ。大きさ のベクトルとは角度が決められないからね。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。