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終点の存在範囲 ― 係数の条件で領域が変わる

📖 言葉で読む:位置ベクトルと内分点 →
終点の存在範囲 ― 係数の条件で領域が変わる全3問
OABabP
① 考えてみよう

基準 O から、2本の矢印 a・b を組み合わせて点 P を表すよ。OP⃗=sa⃗+tb⃗\vec{OP}=s\vec{a}+t\vec{b}。いま s,ts,t は0以上で、しかも s+t≤1s+t\le 1。このとき P はどのあたりを動くと思う?

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  1. ① 考えてみよう
  2. 1

    基準 O から、2本の矢印 a・b を組み合わせて点 P を表すよ。OP⃗=sa⃗+tb⃗\vec{OP}=s\vec{a}+t\vec{b}。いま s,ts,t は0以上で、しかも s+t≤1s+t\le 1。このとき P はどのあたりを動くと思う?

  3. 2

    s+ts+t がちょうど1のときと、1より小さいとき。境目の「s+t=1s+t=1」が、どんな線になるかを思い出すと、範囲の形が見えてきそうだよ。

  4. ② 考え方
  5. 3

    s+t=1s+t=1 のとき、P は直線 AB の上に乗る(係数の和が1=共線、だね)。さらに s,t≥0s,t\ge 0 なら、はみ出さずに線分 AB そのものになるよ。

  6. 4

    次に s+t≤1s+t\le 1 も許すと、和が小さいぶん P は AB より O 側へ寄れる。s=t=0s=t=0 なら O 自身。こうして AB と O ではさまれた三角形 OAB の、周と内部が全部ぬりつぶされるんだ。

  7. 5

    もし条件を 0≤s≤1, 0≤t≤10\le s\le 1,\ 0\le t\le 1 に変えたら?和の制限がなくなるので、a と b で作る平行四辺形 OACB まで広がる。条件のつけ方しだいで範囲がガラッと変わるね。

  8. ③ 解答
  9. 6

    もとの条件 s,t≥0, s+t≤1s,t\ge 0,\ s+t\le 1 にもどそう。答えは三角形 OAB の周と内部。係数の条件を「境界 s+t=1s+t=1 → 内側へ広げる」と読むのが、存在範囲の使いどころだよ。

  10. 7

    見つけるコツ: まず等号(s+t=1s+t=1)で境界の直線を出し、不等号でどちら側か・端点で角を決める。s+ts+t や s,ts,t 単独の範囲を「線→領域」に翻訳していくのがコツだよ。

答案の書き方(記述例)

解き方がわかったら、次は答案に書く番。テストの解答用紙には、こんなふうに書けば伝わるよ。

3点 OO、AA、BB は一直線上にない(a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} は平行でない)とし、OA⃗=a⃗\vec{OA} = \vec{a}、OB⃗=b⃗\vec{OB} = \vec{b} とする。OP⃗=sa⃗+tb⃗\vec{OP} = s\vec{a} + t\vec{b}(s≧0s \geqq 0、t≧0t \geqq 0、s+t≦1s + t \leqq 1)とする。

s+t=ks + t = k とおくと、0≦k≦10 \leqq k \leqq 1 である。

k=0k = 0 のとき、s=t=0s = t = 0 なので OP⃗=0⃗\vec{OP} = \vec{0} となり、PP は OO に一致する。

0<k≦10 < k \leqq 1 のとき、s′=sks' = \frac{s}{k}、t′=tkt' = \frac{t}{k} とおくと、s′+t′=1s' + t' = 1、s′≧0s' \geqq 0、t′≧0t' \geqq 0 で、OP⃗=k(s′a⃗+t′b⃗)\vec{OP} = k(s'\vec{a} + t'\vec{b}) となる。

OQ⃗=s′a⃗+t′b⃗\vec{OQ} = s'\vec{a} + t'\vec{b} となる点 QQ をとると、係数の和が 11 でどちらも 00 以上なので、QQ は線分 ABAB 上にある。

OP⃗=kOQ⃗\vec{OP} = k\vec{OQ}(0<k≦10 < k \leqq 1)なので、PP は線分 OQOQ 上(OO を除く)にある。

QQ が線分 ABAB 上を、kk が 0<k≦10 < k \leqq 1 の範囲を動くと、PP は三角形 OABOAB の周と内部のうち OO 以外の点をすべて動く。k=0k = 0 のときの OO と合わせて、PP の存在範囲は三角形 OABOAB の周と内部である。

答え 三角形 OABOAB の周と内部

減点されやすいポイント

s+t=ks + t = k とおいて kk でわり、係数の和を 11 にそろえるのが答案の定番の手順だよ。k=0k = 0 のときは kk でわれないので、P=OP = O と分けて書いておこう。s+t=1s + t = 1 の場合だけを考えると線分 ABAB しか出てこないし、0≦s≦10 \leqq s \leqq 1、0≦t≦10 \leqq t \leqq 1 と取りちがえると s=t=1s = t = 1 の点(a⃗+b⃗\vec{a} + \vec{b} の終点)まで入れて平行四辺形にしてしまうね。その点は s+t=2s + t = 2 なので、この問題では範囲の外だよ。

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