定理辞典📖 定理辞典

平行線と線分の比

中点連結定理

三角形の2辺の中点を結ぶと、残りの辺に平行で長さはその半分。

主張

ABC\triangle ABC で、辺 ABAB の中点を MM、辺 ACAC の中点を NN とすると、その2点を結んだ線分 MNMN は、残りの辺(底辺)BCBC と平行になり、長さはちょうど半分になるよ。「中点どうしを結ぶ → 底辺と平行で半分」とセットで覚えよう。AA を中心に 12\tfrac12 に縮めた相似(相似比 1:21:2)と考えると、平行も半分もいっぺんに納得できる。

MNBC,MN=12BCMN \parallel BC,\quad MN=\tfrac12\,BC
ABCMN
ABABACAC の中点 MMNN を結ぶと、MNMN(赤)は底辺 BCBC(緑)に平行。長さはちょうど半分になる。

成り立つ条件

MMNN がそれぞれ ABABACAC の「中点」であることが大前提。中点でなく、ただ ABABACAC を同じ比に分ける点どうしを結んだ場合でも「底辺と平行・その比の長さ」になる(これは平行線と線分の比の話)。中点連結定理は、その比が 1:21:2 のいちばん使う場合だと思えばいいよ。

証明(なぜ成り立つ?)

頂点 AA を中心に 12\tfrac12 に縮小した相似 AMNABC\triangle AMN \sim \triangle ABC を作り、対応する角と辺から平行と半分を同時に出す。

  1. 1

    MMABAB の中点だから AM:AB=1:2AM:AB=1:2NNACAC の中点だから AN:AC=1:2AN:AC=1:222 辺の比がそろっているね。

  2. 2

    AAAMN\triangle AMNABC\triangle ABC で共通。「22 辺の比が等しく、その間の角が等しい」から、この 22 つは相似だよ(相似比 1:21:2)。

    AMNABC\triangle AMN \sim \triangle ABC
    ABCMN
    中点 MMNN をとると AM:AB=AN:AC=1:2AM:AB=AN:AC=1:2。間の角 AA(黄)は共通だから、AMN\triangle AMN(赤)は ABC\triangle ABC と相似(相似比 1:21:2)。
  3. 3

    相似な三角形では対応する角が等しい。AMN=ABC\angle AMN=\angle ABC で、これは直線 ABAB を横切る線 MNMNBCBC の同位角だから、同位角が等しい \Longrightarrow MNBCMN \parallel BC

  4. 4

    相似比が 1:21:2 だから、対応する辺も MN:BC=1:2MN:BC=1:2。つまり MNMNBCBC のちょうど半分だ。平行と半分が、ひとつの相似からまとめて出たね。

    MN=12BCMN=\tfrac12\,BC

逆も成り立つ。ABC\triangle ABC で、辺 ABAB の中点 MM を通り、底辺 BCBC に平行な直線を引くと、その直線は残りの辺 ACAC の中点 NN を必ず通る。「片方の中点から底辺に平行に引けば、もう片方も中点で切る」と読めて、中点を作図・証明で取り出すのに使えるよ。

補足・つまずきポイント

台形にも兄弟がいる。上底と下底が平行な台形で、両脚の中点を結んだ「中段(中点連結線)」の長さは、上底と下底の平均(和の半分)になる。三角形の「半分」を台形へ広げた形だね。どの2辺の中点をとったかで、平行になる相手(底辺)が変わる点にも注意しよう。

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使いどころ

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