複素数平面
。 乗すると偏角は 倍になる。
絶対値が の複素数を極形式で と書くと、それを 乗した結果は偏角だけが 倍になって 。絶対値は のまま変わらないよ。だから は偏角 、 は の点になる。一般に絶対値 の複素数 なら で、絶対値は 、偏角は だね。
を極形式 で書くこと( でない複素数なら必ず書ける)。指数 は整数なら何でもよく、()や負の整数(逆数=偏角の符号を反転)でも成り立つ。
「複素数の積は偏角を足す」を出発点に、数学的帰納法で 乗まで一段ずつ偏角を増やしていく。
まず つの積から。加法定理を使うと、 つの複素数を掛けた結果は偏角が和 になる。掛けると偏角は足し算なんだ(複素数の積は回転と拡大)。
のときは両辺 で成り立つ。次に で成り立つ、つまり と仮定するよ。
両辺にもう つ を掛けると、上の積の公式()で偏角が だけ増えて 。 でも成り立つ。
数学的帰納法ですべての自然数 で成立。負の整数は逆数 (偏角を反転)を使えば同じ式になり、 も で成り立つ。絶対値が でない も、各因子に が掛かるので絶対値は 倍、偏角は同じく になる。
逆向きにたどると「 乗根」。 になる「 乗して偏角 」の数は、偏角を ()とした 個ある。これが「 の 乗根」が円周を 等分する理由だよ。
ド・モアブルの定理は「複素数を掛けると偏角を足す」(=積は回転と拡大)を 回くり返したもの。 のような高い累乗も、偏角を 倍するだけで一気に求まる。これが値打ちだね。・ を ・ で表す「倍角・ 倍角の公式」も、左辺を展開して実部・虚部を見比べれば出てくる。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。