合同式・余りの周期
つの整数を でわった余りが等しいとき「 を法として合同」()。これは が の倍数なのと同じで、余りは法 ごとにくり返す。
整数 を 以上の整数 でわった余りが等しいとき、 と は「 を法として合同」といい、 と書く。これは「 が の倍数」()であることとちょうど同じ。整数を余りで仲間分けすると、どの数も 進むごとに同じ余りに戻る(余りの周期 )。たとえば を法とすると、 は余り で合同、 は余り で合同、というふうに つの仲間にきれいに分かれる。
は 以上の整数(法)。 は整数で、「余り」は 以上 未満にとる。同じ法 のもとで考えること(法が違う合同式どうしはそのままでは混ぜられない)。
「余りが等しい」と「差が の倍数」が同じことを、わり算の余りの定義から両向きに確かめる。
を でわった商を ・余りを 、 を でわった商を ・余りを とする()。
差をとると、余りが等しい()なら となり、。これは の倍数だ。
逆に が の倍数なら、 も の倍数。ところが なので 。 の倍数で絶対値が 未満なのは だけだから 、つまり余りが等しい。こうして「余りが等しい 差が の倍数」が示せた。
さらに と は差がちょうど だからいつも合同。だからどの数も 進むごとに同じ余りに戻り、整数は法 で 個の仲間(余り )に分かれる。これが「余りの周期」だね。
合同は足し算・引き算・かけ算で保たれる。、 ならば 、。だから大きな数の計算も「余りだけ」で進められる(たとえば の累乗の一の位は、 を法とした余りの周期で決まる)。ただし割り算は、法と共通因数があるとそのままでは使えないので注意が要る。
合同式は「等号 のなかま」として足し算・かけ算ができるのが強み。時計が でひと回りして戻るのも、 を法とした合同の世界だね。一次不定方程式 は と同じ見方ができて、整数の問題を「余りの世界」に持ち込む入口にもなる。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。