極限・近づく様子
で、両側 が同じ値 に収束するなら、間にはさまれた も に収束する。直接求めにくい極限を「上下から挟んで」決める道具。
極限が直接は求めにくい数列でも、上と下から「同じ行き先」へ収束する つの数列で挟めれば、間の数列もそこへ行くしかない。これがはさみうちの原理だよ。十分大きい で が成り立ち、両側が同じ値 に収束する()なら、はさまれた も必ず 。関数の極限でも同じことが言えて、 で両側が同じ値に近づけば、真ん中の もその値に近づく。 のように振動して直接は追えない極限を求めるときの定番の手だね。
(i) ある番号から先のすべての で (= を上下から挟めていること。最初の有限個は外れていてもよい)。(ii) 挟む両側 と が、同じ値 に収束すること。この つがそろって初めて、間の の収束が保証される。
「どんなに小さい幅をとっても、最後にはその幅の中に入る」のが収束。両側 が同じ の近くまで来ると、間の も同じ近くに閉じこめられることを示す。
目標とする近さ(許す誤差)をどんなに小さく決めても、 だから、ある番号から先の は からその誤差の内側に入る。 も同じで、ある番号から先の も のその内側に入る。
両方が成り立つ番号から先では、。挟まれている も、 からその誤差の内側に閉じこめられるね。
許す誤差はいくらでも小さくできたのだから、 は にいくらでも近づける。つまり 。両側を同じ行き先へそろえたことが、真ん中の行き先を決めた、というわけだね。
つまずきの定番は、両側が「同じ値」に収束していないのに使ってしまうこと。、 のように行き先が違うと、間の は と のどこかにいる、としか言えず極限は決まらない。片側だけの不等式( だけ)でも決まらない。必ず両側で挟むこと。よく使うのは絶対値版で、 かつ なら( と同じだから)。 は で に収束、と片づくよ。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。