定理辞典📖 定理辞典

平行四辺形

平行四辺形になる条件

四角形が次のどれか1つを満たせば、平行四辺形になる。

主張

四角形が、次の 55 つのうちどれか 11 つを満たせば平行四辺形だといえるよ。

  • 22 組の対辺がそれぞれ平行(定義)
  • 22 組の対辺がそれぞれ等しい
  • 22 組の対角がそれぞれ等しい
  • 対角線がそれぞれの中点で交わる
  • 11 組の対辺が平行で、その長さが等しい

平行四辺形の「性質」を逆向きに読んだもので、証明問題では「どれを示せば平行四辺形といえるか」を選ぶことになる。

ABDC
向かい合う辺どうしを同じ印で示した。22 組の対辺がそれぞれ等しければ、平行四辺形になる(条件②)。

成り立つ条件

対象が四角形(順番に頂点を結んだへこみのない四角形)であること。①〜⑤はどれも単独で十分条件=11 つ示せれば平行四辺形だといえる。とくに⑤は「11 組だけ」でよいのがポイント(平行と長さの両方を、同じ 11 組の対辺について示す)。

証明(なぜ成り立つ?)

代表として②「22 組の対辺がそれぞれ等しい四角形は平行四辺形」を、対角線で 22 つの三角形に分けて合同から示す。

  1. 1

    四角形 ABCDABCDAB=DCAB=DCAD=BCAD=BC とする(②の条件)。対角線 ACAC11 本引いて、22 つの三角形に分けるよ。

    ABCDAC
    対角線 ACACABC\triangle ABCCDA\triangle CDA に分けると、AB=CDAB=CD(赤)・BC=DABC=DA(緑)・ACAC は共通。33 辺がそれぞれ等しいので、22 つは合同になる(SSSSSS)。
  2. 2

    ABC\triangle ABCCDA\triangle CDA を見くらべる。AB=CDAB=CDBC=DABC=DA(条件)、AC=CAAC=CA(共通)。33 辺がそれぞれ等しいから、この 22 つは合同だ。

    ABCCDA\triangle ABC \equiv \triangle CDA
  3. 3

    合同だから対応する角が等しい。BAC=DCA\angle BAC=\angle DCA は対角線 ACAC を横切る錯角だから ABDCAB \parallel DC。同じく BCA=DAC\angle BCA=\angle DAC から ADBCAD \parallel BC

  4. 4

    22 組の対辺がそれぞれ平行になった。これは平行四辺形の定義そのものだから、ABCDABCD は平行四辺形だ。残りの③④⑤も、同じように合同を使えば示せるよ。

これらの条件は、平行四辺形の「性質」(平行四辺形なら対辺が等しい・対角が等しい・対角線が中点で交わる…)の逆にあたる。平行四辺形ならば①〜⑤はすべて成り立ち、逆に①〜⑤のどれか 11 つが成り立てば平行四辺形になる。条件と性質は表裏の関係になっているよ。

補足・つまずきポイント

②と⑤の取り違えに注意。②は 22 組の対辺が「等しい」、⑤は 11 組の対辺が「平行 かつ 等しい」。⑤を「11 組が平行」だけ、または「11 組が等しい」だけと覚えていると、平行四辺形でない四角形(等脚台形など)まで含めてしまう。11 組でいくなら平行と長さの両方が要る、と覚えよう。

関連する定理

見て確かめる

言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。