正規分布
平均 ・標準偏差 の正規分布 は を中心に左右対称な釣鐘形。 に約 、 に約 が入る。
身長やテストの点のように、たくさんのデータが平均のまわりに「山」の形でちらばるとき、その分布を正規分布というよ。平均 をてっぺん(中心)に左右対称で、 から遠いほど低くなる。標準偏差 は山の広がりで、 が大きいと低く横長に、小さいと高く細くなる。形が変わっても曲線の下の面積(確率の合計)はいつも 。そしていちばん大事なのが、 がいくつでも の中に約 、 に約 、 に約 が入ること。広がりが変わっても「標準偏差何個ぶんの範囲に入る割合」は変わらない。だから をものさしにすれば、どんな正規分布も同じように読めるんだ。
連続的に変わる量の確率分布で、曲線の下の全面積が であること。分布の形は平均 と標準偏差 の つだけで決まる。多くの自然現象や、たくさんの独立な要因が重なって決まる量、大きな標本の平均などが近似的に正規分布に従う(中心極限定理)。-- の割合は正規分布だからこそ成り立つ性質で、山の形が違う分布には使えないよ。
「 がいくつでも に約 」がなぜ変わらないのかを、左右対称・面積 ・標準化の つから確かめる。
まず左右対称。曲線の式は からのずれ の 乗だけで決まるので、 から右に 離れた点と左に 離れた点は同じ高さ。だから分布は を軸に左右対称で、 より上/下になる確率はどちらも だよ。
次に面積 。曲線の下の全面積は確率の合計なので、 を変えて山が広がっても・とがっても、いつも に保たれる。広がると低く、とがると高くなるのは、面積を のままに保つためなんだ。
ここで標準化 を考える。 を「平均から標準偏差何個ぶんか」に置きかえると、 や がどんな値でも、分布はぴったり同じ標準正規分布 に重なる。
の範囲は、標準化するといつも の同じ範囲に対応する。重なった同じ分布の同じ範囲だから、その割合は によらず一定で約 。同じ理由で は約 になる。これが「広がりが変わっても割合は同じ」のしくみだよ。
実際の計算では標準化 を使い、平均 ・標準偏差 の標準正規分布 に直してから正規分布表で割合を読む。 は「平均から標準偏差何個ぶん離れているか」を表す共通のものさしで、テストの偏差値 もこれそのもの( の点=偏差値 =上位約 )。つまずきやすいのは、 などが「 の範囲に入る割合」であって「平均ぴったりの割合」ではないこと。また反復試行の二項分布も、 が大きくなると正規分布で近似できるよ。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。