微分・接線の傾き
接線の傾き=導関数 の符号がグラフの上り下りそのもの。 で増加、 で減少、符号が変わる境目()が山(極大)・谷(極小)=極値。
導関数 は「その点での接線の傾き」だったね。接線が右上がり(傾きプラス)ならグラフは増えていて、右下がり(傾きマイナス)なら減っている。つまり の符号が、そのままグラフの上り下りを教えてくれるんだ。 の区間で は増加、 の区間で減少。そして増加から減少へ折り返す山のてっぺん(極大)と、減少から増加へ折り返す谷の底(極小)では、接線が水平になって 。この山と谷をまとめて極値というよ。 の符号の並び( なら極大、 なら極小)を表に整理したものが増減表で、これがあればグラフの形(どこで上がり、どこが山・谷か)がひと目でわかる。
が考える区間で微分可能であること(なめらかにつながっている)。微分可能な関数では「 で極値 」が必要条件として成り立つ。前提は微分係数(接線の傾き)で、これは極限から定まる。なお区間の端での最大・最小は でなくても起きるので、極値(なめらかな山・谷)と区間の最大最小は分けて考えるよ。
導関数 が接線の傾きであることに立ち返り、傾きの符号がグラフの上り下りに一致すること、折り返しでは傾きが を通ることを順に確かめる。
接線の傾き がプラスのところは、その点でグラフが右上がり。少し右へ動けば高さが増える、つまり は増加している。傾きがプラスの区間は、まるごと「のぼり坂」だよ。
反対に がマイナスのところは右下がり=「くだり坂」で、 は減少。符号が読めれば、グラフのどこが上りでどこが下りかが、計算なしで見分けられるね。
のぼり()からくだり()へ切り替わるには、傾きはいったん を通るしかない。その点が山のてっぺん=極大。くだりからのぼりへ()変わる点が谷の底=極小だよ。
ただし でも符号が変わらなければ( など)折り返さないので極値ではない。だから「 の点を求め、その前後の符号を増減表で調べる」という手順が要る、というわけだね。
「極値 」は成り立つが、逆の「 で極値」は成り立たない。例えば は なので だけれど、 の前後でずっと増加していて(符号は )、山にも谷にもならない(変曲点)。だから を見つけたら、その前後で の符号が実際に変わるかを必ず確かめる必要があるんだ。
つまずきの定番は「 だから極値」と早とちりすること。 は極値の候補にすぎず、決め手は符号の変化(増減表)。 から なら極大、 から なら極小、変わらなければ極値でない。もうひとつ、極大値が極小値より小さいことだってある(波打つグラフ)。「極」は「その近くで」一番高い/低いという意味で、全体の最大・最小とは別もの。最大最小を問われたら、極値の候補と区間の端の値を全部くらべて決めよう。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。