定理辞典📖 定理辞典

指数・対数関数

指数関数と対数関数(逆関数)

y=axy=a^xy=logaxy=\log_a x は逆関数。グラフは直線 y=xy=x に関して対称(鏡像)。

主張

対数 logax\log_a x は「aa を何乗したら xx になるか」を表す数で、指数関数 axa^x の逆。だから y=ax    x=logayy=a^x \iff x=\log_a y で、alogax=xa^{\log_a x}=x(x>0x>0)・loga(ax)=x\log_a(a^x)=x が成り立つよ。y=axy=a^xy=logaxy=\log_a x のグラフは直線 y=xy=x に関して対称(鏡像)で、指数は必ず (0,1)(0,1) を、対数は必ず (1,0)(1,0) を通る。

y=ax    x=logay(a>0, a1, y>0)y=a^x \iff x=\log_a y\quad(a>0,\ a\ne1,\ y>0)
(0, 1)(1, 0)
a=2a=2 の例。緑の指数 y=2xy=2^x と赤の対数 y=log2xy=\log_2 x は、紫の鏡 y=xy=x で折り返すとぴったり重なる。

成り立つ条件

aaa>0a>0 かつ a1a\ne1(a=1a=1 だと 1x1^x がずっと 11 で逆がとれない)。対数の真数は x>0x>0。正の数しか対数はとれない(指数 axa^x がいつも正だから、その逆の入力も正だけ)。

なぜそう決まる?

aa を何乗?」という逆向きの問いが対数、という定義から出発し、逆関数のグラフが y=xy=x に関して対称になる理由を確かめる。

  1. 1

    指数関数 y=axy=a^x は「aaxx 乗した値」。これを逆に見て『値 yy から指数 xx を読む』関数が対数 x=logayx=\log_a y。定義そのものが y=ax    x=logayy=a^x \iff x=\log_a y だね。

  2. 2

    (p,q)(p,q)y=axy=a^x 上にある     q=ap    p=logaq    \iff q=a^p \iff p=\log_a q \iff(q,p)(q,p)y=logaxy=\log_a x 上にある。xxyy を入れかえた点 (q,p)(q,p)(p,q)(p,q)y=xy=x で折り返した鏡像だから、22 本のグラフは y=xy=x に関して対称。

  3. 3

    アンカーで確かめよう。a0=1a^0=1 だから y=axy=a^x は必ず (0,1)(0,1) を通る。鏡像で (1,0)(1,0) に移るので y=logaxy=\log_a x は必ず (1,0)(1,0) を通る(=loga1=0\log_a 1=0)。底 aa をどう変えても、この 22 点は動かない。

「逆関数」の関係は双方向。axa^x の逆が logax\log_a x であると同時に、logax\log_a x の逆が axa^x。だから 22 回逆をとると元にもどる(alogax=xa^{\log_a x}=xloga(ax)=x\log_a(a^x)=x の両方)。グラフを y=xy=x で折り返すと、指数と対数がぴったり重なるのも同じこと。

補足・つまずきポイント

計算法則 loga(MN)=logaM+logaN\log_a(MN)=\log_a M+\log_a N は、この逆関数の関係と指数法則 apaq=ap+qa^p a^q=a^{p+q} を裏返したもの。「掛け算が足し算に化ける」のが対数の値打ちだね。底 a>1a>1 なら指数も対数も増加、0<a<10<a<1 なら減少。グラフが鏡像なので、片方の特徴(通る点・増減・漸近線)は xxyy を入れかえてもう一方に移る。

見て確かめる

言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。

使いどころ

この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。