条件付き確率
が起きた条件のもとで の確率は 。変形すると乗法定理。
「事象 が起きた」という条件のもとで も起きる確率を条件付き確率といい、 で表すよ()。全体を の世界に絞り込んで、その中で も起きる割合(部分全体)を見ている、ということ。この式を変形した が確率の乗法定理で、「 つが続けて起きる確率」を求めるときの基本になるよ。
条件にする事象 は起こりうる()こと。標本空間を面積 の四角と見ると、 は「 のタイルの中で も重なる部分の割合」=部分全体になる。割り算の分母はいつも「条件にする方」 の確率(絞り込んだあとの全体)だよ。
標本空間を面積 の四角と見て、条件付き確率が「絞り込んだ世界の中の割合」になる理由を確かめる。乗法定理はその式を変形しただけ。
全体(標本空間)を面積 の四角とみなすと、事象の確率はその面積で表せる。 は「 と が両方起きる」タイルの面積、 は「 が起きる」タイルの面積だね。
「 が起きた」と分かった時点で、注目する世界は のタイルだけに縮む。その新しい全体(面積 )の中で も起きるのは の部分だから、割合は下の式のように面積の比になる。これが条件付き確率 の意味だよ。
この式の両辺に をかけると、下の乗法定理が出る。「まず が起き()、その上で も起きる()」を順にかける、という意味だね。図の「クラス 人 → 傘の世界に絞る → その中で雨の割合」がこの式そのものだよ。
と が独立であることは、(条件をつけても確率が変わらない)と同じ。このとき乗法定理は という見なれた形になる。逆に が成り立てば は独立、と読める。立場を入れかえた から を求め直すのがベイズの考え方だよ。
いちばんのつまずきは と の取りちがえ。分母が なのか なのかで答えが変わる(「傘の人のうち雨」と「雨の人のうち傘」は別物)。分母は必ず「条件にする側=絞り込んだ世界の全体」。図のクラス 人で言えば、 は「傘の人ぜんたい( 人)のうち雨だった人( 人)」の割合 だね。
言葉で読んだら、動くアニメと自分の手で確かめてみよう。
この定理が、実際の問題でどう効くのかを見てみよう。