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通過領域 ― 動く直線が掃く範囲

通過領域 ― 動く直線が掃く範囲全4問
y = 2x − 4
① 考えてみよう

実数 tt を決めるごとに直線 ℓ\ell:y=tx−t2y = tx - t^2 が1本引けるよ。tt を動かしたとき ℓ\ell が通る点をぜんぶ集めた範囲=通過領域を求めよう。

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  1. ① 考えてみよう
  2. 1

    実数 tt を決めるごとに直線 ℓ\ell:y=tx−t2y = tx - t^2 が1本引けるよ。tt を動かしたとき ℓ\ell が通る点をぜんぶ集めた範囲=通過領域を求めよう。

  3. 2

    tt をぜんぶ動かすと、ℓ\ell はいろんな向きで動く。平面には ℓ\ell が通れる点と通れない点があるのかな?どこまで届くと思う?

  4. ② 考え方
  5. 3

    tt を動かすと ℓ\ell は向きを変えながら動くね。よく見ると、いつも 1 本の放物線 y=x2/4y=x^2/4 にそっと接しているよ。

  6. 4

    どの ℓ\ell も放物線より上には出られない。放物線 y=x2/4y=x^2/4 が、ℓ\ell の届く範囲のフチ(境界)になっているんだ。

  7. ③ 解答
  8. 5

    だから ℓ\ell が通れるのは放物線とその下がわぜんぶ。色をつけたこの部分=通過領域、y≤x2/4y \le x^2/4 だよ。

  9. 6

    なぜ?コツは直線の式を「tt についての2次方程式」t2−xt+y=0t^2-xt+y=0 と見ること。これが実数解をもつ条件は判別式 ≥0\ge 0(判別式の単元で習ったね)。x2−4y≥0x^2-4y \ge 0、つまり y≤x2/4y \le x^2/4 が答えだ。

  10. 7

    パラメータが動く問題は『そのパラメータについての方程式』とみて、実数解をもつ条件(判別式)を出す。これが通過領域の定石だよ。

答案の書き方(記述例)

解き方がわかったら、次は答案に書く番。テストの解答用紙には、こんなふうに書けば伝わるよ。

点 (X,Y)(X, Y) が通過領域に入るのは、Y=tX−t2Y = tX - t^2 を満たす実数 tt があるときである。

この式を tt について整理すると t2−Xt+Y=0t^2 - Xt + Y = 0 ……①

よって、tt の2次方程式①が実数解をもつ条件を求めればよい。①の判別式を DD とすると、その条件は D≧0D \geqq 0 である。

D=X2−4Y≧0D = X^2 - 4Y \geqq 0 より Y≦X24Y \leqq \frac{X^2}{4}

XX、YY を xx、yy に書きかえると、通過領域は不等式 y≦x24y \leqq \frac{x^2}{4} の表す領域である。

答え 放物線 y=x24y = \frac{x^2}{4} とその下側(y≦x24y \leqq \frac{x^2}{4} の表す領域。境界線をふくむ)

減点されやすいポイント

「点 (X,Y)(X, Y) を固定して、tt の方程式が実数解をもつか」に言いかえる1行が答案の核心だよ。判別式の 44 を落として y≦x2y \leqq x^2 とすると、たとえば点 (2,2)(2, 2) も入ってしまうけれど、t2−2t+2=0t^2 - 2t + 2 = 0 は判別式が 4−8<04 - 8 < 0 で実数解がないから、本当は通れない点だね。「傾きが自由だから平面ぜんぶ」と思いがちだけど、放物線より上の点を通る ℓ\ell はないよ。

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