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相関係数は外れ値に弱い(&相関≠因果)

📖 言葉で読む:相関係数 →
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① 考えてみよう

8個の点を散布図に打ったよ。きれいな右上がりの一直線にそろっていて、相関係数 rr はぴったり 1.001.00。「そろっているほど1に近い」だったね。

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アニメを見なくても、このページの流れを最後まで文章で追えるよ。

  1. ① 考えてみよう
  2. 1

    8個の点を散布図に打ったよ。きれいな右上がりの一直線にそろっていて、相関係数 rr はぴったり 1.001.00。「そろっているほど1に近い」だったね。

  3. 2

    ここで、いちばん右の1点だけを直線から大きくはずしてみる。ほかの7点はきれいに並んだまま。相関係数 rr は大きく動くと思う?それともほぼそのまま?

  4. ② 考え方
  5. 3

    さっそく、いちばん右の1点だけをグッと下げてみよう。ほかの7点は動かさず、その1点だけを大きく動かすよ。

  6. 4

    見て、1点動かしただけなのに 1.001.00 だった rr が 0.450.45 までガクッと落ちた。8点中7点はきれいに並んだままなのに、外れた1点に rr が引っぱられてしまうんだ。

  7. 5

    こういう、ほかから大きくはずれた点を「外れ値」というよ。相関係数はこの外れ値にとても弱い。だから散布図を見て外れ値がないか必ず確かめるのが大事なんだ。

  8. ③ 解答
  9. 6

    答えは「0.450.45 くらいまでガクッと下がる」。7点の並びは何も変えていないのに、外れた1点だけで rr はここまで動いてしまうんだ。

  10. 7

    外れ値を直線にもどすと、rr はまた 1.001.00 へ。たった1点で大きく動く=相関係数は数字だけ見ず、点の散らばりごと見るべき、ということだね。

  11. 8

    最後にもう一つ。rr が大きくても「片方がもう片方の原因」とは限らない。たまたま両方が増えただけかもしれない。相関と因果は別もの、と覚えておこう。

答案の書き方(記述例)

解き方がわかったら、次は答案に書く番。テストの解答用紙には、こんなふうに書けば伝わるよ。

図より、はじめの8点は (1,1)(1, 1)、(2,2)(2, 2)、…、(8,8)(8, 8) で、すべて直線 y=xy = x 上にあるので、相関係数は r=1r = 1 である。

図より、外れ値に動かしたあとの8点は (1,1)(1, 1)、(2,2)(2, 2)、…、(7,7)(7, 7) と (8,1)(8, 1) である。

xx の平均は 1+2+⋯+88=4.5\frac{1 + 2 + \cdots + 8}{8} = 4.5、yy の平均は 1+2+⋯+7+18=3.625\frac{1 + 2 + \cdots + 7 + 1}{8} = 3.625

偏差の積の和は、(xx と yy の積の和)−8×- 8 \times(xx の平均)×\times(yy の平均)で求められるので

(1×1+2×2+⋯+7×7+8×1)−8×4.5×3.625=148−130.5=17.5(1 \times 1 + 2 \times 2 + \cdots + 7 \times 7 + 8 \times 1) - 8 \times 4.5 \times 3.625 = 148 - 130.5 = 17.5

同様に、xx の偏差の2乗の和は (12+22+⋯+82)−8×4.52=204−162=42(1^2 + 2^2 + \cdots + 8^2) - 8 \times 4.5^2 = 204 - 162 = 42

yy の偏差の2乗の和は (12+22+⋯+72+12)−8×3.6252=141−105.125=35.875(1^2 + 2^2 + \cdots + 7^2 + 1^2) - 8 \times 3.625^2 = 141 - 105.125 = 35.875

相関係数の定義より、相関係数は共分散を xx と yy の標準偏差の積でわったもので、どれも個数 88 でわる量なので、和のままで計算できる。

r=17.542×35.875≒0.45r = \frac{17.5}{\sqrt{42 \times 35.875}} \fallingdotseq 0.45

rr は正のままなので正の相関は残るが、11 から 0.450.45 くらいまで大きく下がる。

答え rr は 0.450.45 くらいまで下がる。相関係数は外れ値1つで大きく変わる

減点されやすいポイント

「7点はそろったままだから rr もほぼ 11」と考えがちだけど、rr はすべての点の偏差を使って計算するので、平均から遠い外れ値1つの影響をとても大きく受けるんだ。rr は 0.450.45 で正のままだから、負の相関(−1-1 に近づく)になったわけではないよ。答案では、はずれた点の座標を図から読んだことも書いておこう。

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